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【渋いドラマと演出で魅せる】イコライザー THE FINAL ネタバレなし/あり レビュー&感想|過去作は見るべき?

ダニー
アクション映画専門ブロガー
・年間鑑賞映画本数約100本

・アクション映画と泥臭いオヤジ達を愛する30代男性

・アクション映画の魅力と男気を伝えていくぜ!

アフィリエイト広告を利用しています。

おすすめ度:85点 最終章に相応しい感動!ハートフルバイオレンスホラー。

元CIAのホームセンター職員/タクシードライバーが悪を挫く、なめてたらこいつやべえ系アクションの代表作の一つ、イコライザーシリーズ。
その3作目にしておそらく最終章、【イコライザー THE FINAL】を鑑賞してきたぞ。
日本向けの予告が9秒9秒言いすぎてちょっとダサいが、内容はいつもの渋くてかっこいイコライザーだ。

まずハートフルバイオレンスホラーってなんやねんと思うかもしれないが見たら分かる。
ハートフルな人情ものとR15+のバイオレンスとホラー要素がふんだんに詰めこまれているんだ。
その絶妙な組み合わせでストーリーへの没入感が凄い作品となっている。

今回のメインイメージは椅子に腰かけて正面を見据えるマッコール。
その鏡面に描かれているのはギリシャ神話の正義の女神、テミス。

公正さを表す象徴として、古来より司法関係機関に飾る彫像や絵画の題材として扱われているそうで、タロットカードの11番「正義」のカードに描かれているのも彼女。
手にもつ天秤は「正義」を、剣は「力」を示し、目隠しは前に立つ者の顔を見ない(法の下の平等)ことを示すというまさに古代のイコライザー。

ダニー

このメインイメージからもマッコールの力と公平さ、それによる静かな怖さがビシビシ伝わってくる。

あと個人的にはマイ・ボディガード以来となるデンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの共演が果たされたのもかなりポイントが高い。

マイ・ボディーガードもイコライザーシリーズに並ぶ傑作。
是非見てみてくれ。

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それでは今作イコライザー THE FINALについて前半はネタバレなしレビュー、後半ではネタバレありの感想を語っていくぞ。

未視聴の人は後半ネタバレ注意だ。

目次

イコライザー THE FINAL あらすじ

ある時、訪れたシチリアでの事件で負傷したことをきっかけに、肉体的にも精神的にも限界を迎えたロバート・マッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町に辿り着く。
よそ者にも関わらず身内のように看病し、親しみをもって「ロベルト」と呼んで接してくれる街の人々。
昼の顔、夜の顔を使い分け、長い時間をたった一人、誰にも頼らず生きてきたマッコールにとって、それはまさに癒しと救いだった。
マッコールはこの街を安住の地と心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕の時計を外すことを決意。
しかし、小さなこの街にも悪の魔の手は忍び寄っていた。
街の人たちが次々と凄惨な事件に遭うのを見て、マッコールは再び[仕事]を再開する。自分を救ってくれた大切な人々を、街を、今度は自分が救うため。
しかしそれが引き金となり、事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大してゆく・・・。
一度外した時計を再び身に着けるマッコール。彼がカウントするのはわずか9秒。怒りが頂点に達したマッコールに、もはや19秒は必要ない。
最後にして最大の[仕事]が始まる ――。

イコライザー THE FINAL 作品情報

原題:THE Equalizer 3

日本公開日:2023年10月6日

上映時間:109分

監督/プロデューサー:アントワーン・フークア

脚本/共同プロデューサー:リチャード・ウェンク

イコライザー THE FINAL キャスト情報

ロバート・マッコール役/デンゼル・ワシントン
【タイタンズを忘れない】ハーマン・ブーン役、【マイボディーガード】ジョン・W・クリーシー役等数多くのヒット作に出演するベテラン。
過去2作に引き続き主人公:マッコール役を演じる。

エマ・コリンズ役/ダコタ・ファニング
【I am Sam アイ・アム・サム】ルーシー役でブレイクし、その後も【宇宙戦争】レイチェル役等で注目を集める。
デンゼル・ワシントンとは【マイボディーガード】以来18年ぶりの共演を果たす。

イコライザー THE FINALを見る前に過去作は見るべき?

結論:出来れば見ておくべき。

過去作を見ておかないと分からない描写が一部ある。
また今回は主人公マッコールの過去はほとんど語られないため、過去作を見ておいた方が感情移入がしやすい。

イコライザー THE FINAL ネタバレなしレビュー

おすすめ度:85点 最終章に相応しい感動!ハートフルバイオレンスホラー。

魅力1 :緩急あるストーリー

冒頭で言ったハートフルバイオレンスホラー。
今作は街の人達とマッコールの交流が過去作よりもじっくり描かれている。
街の住人は気さくで親切な人達ばかりで、マッコールとともに我々も非常に心が暖まる。

しかしこの暖かな世界に影を差すチンピラが現れた途端に展開は一変。
ジェットコースターのようにバイオレンス&ホラーな世界が突き進んでいく。

前作までに加えてホラー要素まで兼ね備えたマッコールが過激なスパイスになり、終始飽きさせない。
今回のマッコールはマジで怖い。
お前がラスボスかってくらい怖い。

魅力2:主人公ロバート・マッコール

イコライザーシリーズが他のなめてたらこいつやべえ系アクションと圧倒的に違う点は、ロバート・マッコールという主人公。

紅茶を嗜みながら読書に耽り、街の人達におせっかいを焼く。
そんな元特殊部隊系主人公が他にいるだろうか。

こういった穏やかさとインテリジェンスを漂わせながら、時計を押してスイッチが入るとあらゆる手段で敵を壊滅させる戦闘マシーンに変貌する。
渋い。
渋すぎるぜ。

ダニー

デンゼル・ワシントンにしか演じることが出来ないお人よしで知的、それでいて最強の主人公。
それがロバート・マッコールだ。

不満点1:スケール感がちょっと物足りない

1作目ではロシアンマフィア、2作目ではCIA対決といずれも強大な敵と戦ってきたのだが、今作はリゾート開発進めたいチンピラ。
流石に物足りない。
マッコールの強さに敵がついてきていないんだよw

マッコールが強すぎるあまりホラー要素が追加されたが、代わりに緊張感は減ってしまった形となった。

不満点2アクションシーンが少ない

先日公開されたジョン・ウィックが【動】のアクション映画だとするとこちらは【静】のアクション映画。
尺のほとんどを使ってひたすら様々なアクションで魅せるジョン・ウィックに対し、こちらは間やカットを活かした演出でマッコールの強さ、恐ろしさを演出している。
それはそれで全然面白くていいのだが、動きまくるマーシャルアーツを見たい人には物足りなさがあるだろう。
アクション祭りのジョン・ウィックだけでなく、ホームセンターや嵐の中で戦うイコライザー過去作と比べてもアクションシーンは控えめになっている。

イコライザー THE FINAL ネタバレなしレビューまとめ

おすすめ度:85点 最終章に相応しい感動!ハートフルバイオレンスホラー。

魅力1:緩急あるストーリー
魅力2:ロバート・マッコール
不満点1:スケール感がちょっと物足りない
不満点2:アクションシーンが少ない

アクションに物足りなさはあるが、ハートフルな街の住人との交流やいつも通りのイコライザーバトル、更に恐怖を増したマッコールが凝縮された傑作。
シリーズファンはもちろん、未視聴の人にも1から見て貰いたい作品だ。

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それではここからネタバレありで感想を語っていく

※以下ネタバレ注意

※以下ネタバレ注意

イコライザー THE FINAL ネタバレありぶっちゃけ感想

ここからはネタバレありで細部を語っていくぞ。

冒頭アクション:ワイナリー

アクション映画では恒例の冒頭アクション。
おっちゃんと子供がトラックでワイナリーに戻ってくると、そこには死体が。
おっちゃんは子供を待たせ、建物の中へ。
もうこのヤクザのおっちゃん(=ロレンゾ)目線で話が進んでいくのがホラー。

そこで待ち構えていたのは銃を突き付けられた黒人の大男。
大男は銃を突きつけられているのに余裕で「9秒やるから身の振り方を考えろ」と忠告してくる。
その後あっという間に一味とロレンゾは「お前は誰なんだ」という質問にも答えてもらえず誅殺される。

はい。もうマッコールの迫力と展開が完全に敵w

外で待っていた子どもに「逃げろ」と言って背を向けるマッコール。
その直後に背後から銃弾が。
撃ったのは逃がした子どもだった。

そりゃそうだよな。
子どもからしたらマッコールは正義の使者ではなく完全に父を殺した犯人、悪人だ。
勧善懲悪を描くこの作品であえてこの描写を描くのは面白いと思った。

正義か悪かなんて結局ただの主観だ。
立場が変われば正義も悪も変わる。

「誰かを救うということは、誰かを助けないということなんだ」
Fate/ZEROより衛宮切嗣の台詞。
名言で、真理だと思う。

しかしマッコールも恐らくはそんなことは分かってる。
だからこの直後に自ら命を絶とうとする。

結局撃てずに終わるのだが。

ダニー

絶対の正義なんてない。
でも理不尽な暴力から人々を守るその姿はめちゃめちゃカッコいいと思うんだ。

アルトモンテ

瀕死のマッコールは町医者:エンツォと憲兵:ジオに助けられ一命を取りとめる。
その後療養のため田舎町アルトモンテに留まることに。

このアルトモンテは実在しない架空の町らしいが、モデル&ロケ地になったのは実在するアトラーニという町だそう。

アルトモンテのモデルでロケ地のイタリア、アトラーニ

アマルフィ海岸に位置する美しい街並みだ。
アマルフィ、地中海=きれいな青い海、という印象が強いと思うが、今作はずっと天気が曇りでダークトーンなのが印象的だった。
イコるのに疲れ果てたマッコールの心象を表しているのだろうか。

全力で優しいアルトモンテの町の人たち。
エンツォさんのお客さんからお代は貰えないよ!とまけてくれる魚屋のアンジェロ。
気さくに話しかけてくれるカフェの女主人、アミナ。

エンツォとか正直黒幕なのかと疑ってた

人々の優しさに触れ、マッコールはイコライザーの象徴、スイッチである時計をしまい引退を決意する。

そういえば今作のマッコールのイコライザー時計、今までとモデルが変わっている。
今作のモデルはSunnto 9 Peak Pro
シンプルでスポーティなデザインがかっこいい。


こういう時計とか映画に出てくるガジェットってつい気になっちゃうんだよなw
メン・イン・ブラックのハミルトン・ベンチュラとかな。

マフィアの影

療養と交流を続けるマッコールだったが、ついに街に迫る影を目撃する。
魚屋のアンジェロがマフィアに脅され金を巻き上げられている。
マフィアはリゾート開発のために一帯の地上げを行っているクアランタ兄弟。

そう、こいつらが今回の生贄だ。(マフィアの方)

後日満足にお金を払えない事に対する見せしめか、アンジェロの家が放火されてしまう事件も起こる。
更に放火犯を調査しようとしたのがバレて、ジオはマフィアに暴行されてしまう。

このへんでしっかりとマフィアへのヘイトを描いている。
良い感じに憎たらしい。

CIA捜査官 エマ

マッコールから匿名通報を受けワイナリーやテロ組織の調査を行っていたCIA捜査官:エマ。
カフェでひそかにマッコールに近づくが、当然マッコールに気づかれてしまう。
ポーズでもとろうか?と余裕なのがかっこいい。

その後も二人はひそかに連絡を取り合い調査を進めていく。

冒頭でも話したデンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの共演。
ダコタはデンゼルの大ファンで、彼の娘のひとりは同じ高校に通った親友だそう。
そのため今回の共演は本当に嬉しかったとダコタは語っている。

ダニー

マイ・ボディガード以来の20年ぶりの共演。
アツいぜ。


夜のレストランにて

夜のレストランでジオを脅すマフィア弟:マルコ。
それを見ていたマッコールにも文句あんのかと首を差し出しに訂正 絡みに来るマルコ。
(やめとけって!)

「3週間前ならここにいなかったのにお前はタイミングが悪い」というかっこいい警告にも応じず絡んでくる。

「この町の人たちが好きだからどうかよそでやってくれ」というセリフ。
優しい町の人たちへの愛と、「仕事」に疲れ果てた感じが出ていてよかった。

そしてまあ案の定簡単に撃退される。
タイメックスか?と時計を煽ってから手首を掴んで極めるやつかっこいいw
そのうちマフィアの弟とかに絡まれたときに使いたい。

仲間ともども退散したマルコ。
路地裏で「アイツぶっ〇してやる!」とぐちぐち言ってるところに…

いきなりバンが突っ込んできて仲間の一人は圧し潰される。
そこからその辺にあるものを使っていつものイコライザータイム。

ここもマルコ達目線で始まるからホラー感半端ない。
怖すぎる。

レストラン終わって、こっからマッコールどうすんのかな、また襲ってくるの待つんかなと思ってたらこれだよ。

その日のイコり、その日のうちに。
出来る男は後回しにしない。

エマの調査

一方で調査を進めるエマ。
今回が初現地任務とのことだが、マフィアとグルの警察署長にも「あの女、頭が切れるぞ」とお墨付きを頂くほどの手腕を見せる。

しかしテロリストが仕掛けた爆弾に巻き込まれ、瀕死の重体に。
マッコールからの電話のおかげで間一髪助かったのだが、エマは大筋からはいったんここで脱落。
せっかくのダコタだしもうちょい一緒に戦うとか見せ場が欲しかった。

VSヴィンセント

弟マルコを〇した犯人を炙り出そうと兄のヴィンセントがアルトモンテに乗り込んでくる。
ジオを捕まえて犯人出てこいとわめき散らすヴィンセント。
マッコールが姿を現すが、なんと町の人たちがロベルト(マッコール)を守るためにスマホ撮影して抵抗。

今までにない「守られるマッコール」の姿にじーんと来るものがあった。

覚えてろよ!的なテンプレムーブで退散していくヴィンセント達。
そしてアジトに戻ってパスタパーティ 作戦会議を始める。
パスタ美味そうだった。

許せねえ!明日絶対ぶっ〇してやる!と数十分前に見たような作戦会議をして眠りにつくマフィアたち。

はい。
明日やろうは馬鹿やろうという格言がありますね。
またしても当日襲撃してくるマッコールに吹き出しそうになったが、イコライザータイムのスタートだ。

ここもホラー的描写で、ほぼほぼマッコール本人の姿は見えずに暗闇の中処刑されていくマフィアたち。
そしてガチでブルってるヴィンセントのもとに。
速攻でヴィンセントを気絶させ、当人が流通させていたドラッグを大量に飲み込ませるというなかなかエグイい仕打ち。

怯えながら這って逃げていくヴィンセントをゆっくり歩いて追っていくマッコール。
マフィアたちがクズ過ぎてざまあ感はあるのだが、ここまでくるとさすがに可哀そうになってくる。

そしてついに路上で限界を迎え息絶えるヴィンセント。

偶然にもこの日はお祭り?祭典?の日。
ヴィンセントの処刑シーンでこの祭りの映像と壮大な音楽が差し込まれ続けるんだけど、これ明らかにゴッドファーザーのオマージュだよな。

ダニー

陽(祭りの賑わい、美しさ)と陰(〇しの残忍さ)を同時に見せる手法で、どこか芸術的な美しさすら感じる。

ラスト

かくしてアルトモンテを脅かす影は取り払われた。
いつも通りアミナのカフェで紅茶を飲みながらくつろぐマッコール。
そしてサッカーの応援で沸く街の住人。
その輪の中にマッコールも入って一緒に騒ぎ出すのだった。

暖かなアルトモンテに日常が戻った。
そしていつも一人だったマッコールが最後に居場所を見つけた、という美しいハッピーエンドだ。

最後にもうひとシーン。
ワイナリーで見つかった年金を持ち主に返しにいくエマ。
その後オフィスにマッコールからの手紙が届く。
「ご両親も君を誇りに思っているよ」というメッセージ。
そこに映っていたのはエマと、マッコールの元同僚、スーザンとブライアンだった。

というわけでエマはスーザンとブライアンの娘だった。
泣ける。
そりゃマッコールも気に掛けるよな。

設定は非常にナイスなだけにエマの活躍が少なかったのが残念。
続編とかスピンオフがあればマッコールとエマのバディアクションやってくれねえかな。
もしくはスピンオフでエマが主人公、マッコールが師匠とか。
今作でも師弟な雰囲気だったし。

ただFINALというタイトルは邦題だけなんだが、一応公式インタビューなんかでも最後の作品というワードはちらほら出ているようだ。

今作はイコライザー最後の作品と言われても納得の出来だった。
敵のマフィアのショボさとか気になるところはあったものの、劇中ずっと目が離せない面白さと最後でマッコールに救いがあったのも良かった。

ダニー

心を打つドラマと容赦ないアクションで全く飽きさせない、あっという間の109分だった。

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